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やっぱり受けよう、おたふくかぜワクチン!

矢印38 「おたふくかぜ(ムンプス)」ってどんな病気?  

 ムンプスウイルスが体内に入ると唾液を作る耳下腺や額下腺、舌下腺などがはれてきます。高熱がでることもあります。またウイルスが全身にまわり、髄膜炎(頭痛や吐き気、熱など)や膵炎、睾丸炎、卵巣炎などを起こすこともあります。妊婦がかかると流産することもあります。他人からウイルスをもらって2~3週間後に症状が出てきますが、周囲にうつすのははれる数日前から、はれが引くまで(約9日間)です。
耳下腺・顎下腺・舌下腺

 

 

 

① 耳下腺 ②額下腺 ③舌下腺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



矢印38  おたふくかぜで難聴になる?  

 おたふくかぜ(ムンプス)にかかると.音を感じる神経が破壊され、片耳(まれに両耳)が聞こ えなくなることがあります。これをムンプス難聴といいます。  

 片耳だけの難聴がほとんどです。特に子どもの場合は難聴になってもすぐには気付かれないことがあります。大人になってかかると、難聴だけでなく「めまい」や「耳鳴り」を伴って日常生活に支障をきたすこともあり、一層深刻です。ムンプス難聴は,これまでめったに起こらない(数万~20万に一人)と思われていました。しかし、最近の調査により、おたふくかぜにかかった人のおよそ1,000人に1人が難聴になることがわかってきました。ムンプス難聴になるかどうかは、熱や「はれ」の程度や無菌性髄膜炎などを伴うかどうかとは無関係です。 おたふくかぜはかかったことに気付かない(不顕性感染)こともありますが、それでもムンプス難聴になってしまうことがあります。  

矢印42 おたふくかぜに治療法はありません

 おたふくかぜによって記こる難聴は重症であり、現在の医療では治すことができません。耳が聞こえなくなってからでは取り返しがつかないのです。

 おたふくかぜはかかってしまうと、あとは自然に治るのを待つしかありません。おたふくかぜの原因であるムンプスウイルスによって起きる無菌性髄膜炎やムンプス難聴にも特別な治療法はないのです。耳下腺炎や無菌性髄膜炎は後遺症の心配もなく治りますが.難聴は治りません。重い聴力障害を残してしまいます。

  ムンプス難聴を防ぐにはワクチンしかありません

 おたふくかぜにはワクチンがあります。現在わが国では任意接種ですが、世界的には多くの国で麻しんや風しんと同様に定期接種として行なわれています。先進諸国のほとんどは麻しん・風しん・おたふくかぜ三種混合(MMR)ワクチンの2回接種を行なっており、おたふくかぜの流行はほとんどありません。ですからムンプス難聴になる人はほとんどいません。ワクチンは1歳から接種することができます。大人でもかかったかどうかがはっきりしない人は接種をお勧めします。おたふくかぜにかかった人がワクチンを受けても何も問題はありません。

矢印38 おたふくかぜとワクチンによる障害の比較

合併症や副反応

自然感染

ワクチン

耳下腺炎

70%

3%

無菌性髄膜炎

3~10%

0.1~0.01%

ムンプス難聴

0.1%

ほとんどなし

睾丸炎(思春期以降)

25%

ほとんどなし

乳腺炎(思春期以降)

15~30%

ほとんどなし

 膵炎

4%

ほとんどなし

Q 病気は自然にかかるのが一番では?
A  自然にかかったほうが強い免疫がついて良いと考える人もいます。しかし上の表に示したように,おたふくかぜに自然にかかったときの合併症はワクチンを受けたときの副反応に比べると.はるかに危険性が高いのです。なかには子どものうちに軽くかかってよかったという人もいるでしょうが,あなたのお子さんが自然に感染して合併症を起こさないとは限りません。また自然感染では他の人への感染源になってしまいますが、ワクチンではそのようなことは起こりません。  

Q おたふくかぜワクチンはこわいって聞いたけど?
A
おたふくかぜのウイルスは、無菌性髄膜炎を起こしやすく、おたふくかぜワクチンによってもある程度(数千人に一人)起きてしまうことが知られています。しかし自然にかかった場合には数十人に1人とワクチンを受けたときに比べて約100倍の多さでこの無菌性髄膜炎になるのです。合併症の可能性を比較すると.自然に感染するほうが明らかに危険です。  

Q おたふくかぜワクチンはあまり効かないのでは?
A ワクチンを受けると約90%の人に免疫がつくと言われています。たしかにワクチンを受けていてもかかってしまうことがありますが、多くの場合かかっても軽くすみます。なにより集団の85%以上の人がワクチンを受けるようになれば、その病気の流行は起こらなくなります。諸外国ですでに証明されているように、みんながワクチンを受ければおたふくかぜが流行することもなくなり、かかる心配もなくせるのです。

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