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「新型インフルエンザ」一口メモ

「新型インフルエンザ」についてよくある質問

「新型インフルエンザ」についてよくある質問

Q1 持病(心疾患、糖尿病、腎疾患等)のある人は、特に要注意(予防が特に大切)といわれますが、どうしてですか?
A1 インフルエンザは発熱、全身倦怠、食欲不振、 睡眠障害など全身への影響がでます。糖尿病や腎疾患では、免疫反応が低下し、ウイルスや細菌に対する感染防御機構が破綻しやすいため、感染症にかかりやすく、かかると治りにくく、重症になりやすいと考えられます。インフルエンザと持病がそれぞれの足を引っ張ります。
持病を良好な状況に維持し、ワクチンでの予防、そのほかできることを最大限実行することが必要です。
Q2 妊婦さんへの対応(予防接種、その時期、副作用等)、安全性と有効性は?
A2 インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンですから、妊娠期期間中すべての時期において安全で有効です。妊娠中だからといって副作用が特に強くなることはありません。流行状況と体調をみながら医師と相談の上で接種しましょう。
米国では毎年60万人の妊婦さんが接種を受けており、母児ともに問題が起きていません。 また、妊婦さんへの接種で、生まれた赤ちゃんも数カ月はインフルエンザにかかりにくくなります(63%減少)。
Q3 妊娠さんとインフルエンザについて過去の事例は?
A3 季節性インフルエンザにおいて、妊婦さんでは循環障害による入院が増加しています。特に妊娠最終期でリスクが高まります。インフルエンザ流行期では非妊娠者に比べ、入院のリスクは3~5倍高くなります。
 スペインかぜ当時(1918年)には妊婦さんはインフルエンザにより27~45%死亡し、妊娠中絶 も52%にみられました。
 アジアかぜ (米国) では1957年に 妊娠年齢期の女性の死亡の半数は妊婦さんがしめました。
 今年の新型では米国で7月28日までにインフルに罹患した妊婦さん 266人のうち、15人が死亡(6%) したことから妊婦さんの罹患が一躍関心を集めることになりました。また流死産の報告もあります。(WHOのHPから)
Q4 インフルエンザで問題になる疾患は?
A4 持病として治療している病気で問題になるものとしては
① 慢性呼吸器疾患(喘息など呼吸機能低下、誤嚥しやすい状況
② 慢性心疾患(血行障害. ただし高血圧は除く
③ 慢性腎疾患(透析中も含む
④ 肝硬変
⑤ 神経疾患・神経筋疾患(身体脆弱状態
⑥ 血液疾患
⑦ 糖尿病
⑧ HIV、悪性腫瘍、関節リウマチ・膠原病など
などがあります。
Q5 子どもの病気でインフルエンザの罹患時に問題になるものは?
A5 ① 先天性心疾患 
② 脳性まひ
③ 難治性てんかん
④ 喘息(中等~重症)
⑤ 代謝異常
⑥ 腎不全
⑦ 内分泌疾患
⑧ 慢性呼吸障害
⑨ 慢性呼吸障害
⑩ 染色体異常 
⑪ 重症心身障害児 
⑫ 免疫抑制状態
⑬ 自己免疫疾患
⑭ リューマチ
⑮ 小児ガン
⑯ 小児慢性特定疾患
⑰ その他、 1歳以上の長期入院児
Q6 予防目的のマスク着用は意味がありますか?
A6 マスクを使用することで他人からもらわない、他人にうつさないようにします。また不用意に鼻や口を手で触るのを防ぐ意味もあります。寒い時期には鼻周辺の保温や加湿にも有効です。
  もしマスクに100%の効果を期待するなら、院内感染予防のN100マスクを使用しゴーグル、更には全面型防じんマスクが必要です。
注)N100マスクはほぼ100%微生物を通さない高品質マスク
Q7 マスクで感染をブロックすれば 流行を抑制できますか?
A7 新型インフルエンザの患者1人が他人にうつす人数を1割減らすだけで、国内患者の総数は4分の3にとどまり、ワクチン1600万人分の効果に匹敵すると試算されています。
 特別な対策をしないと、最悪の場合、1回の大流行で国民の4分の1に当たる3300万人が新型インフルエンザを発症すると考えられています。
 一方、マスク着用や外出を控えたりすることで他人にうつす割合を10%減らすと、25%の患者を減らせることがわかったそうです。
 うつす割合を20%減らせれば、患者の減少は60%にも達したとも。
Q8 新型インフルによる死亡例や脳症患者が発生していますが、従来のインフルエンザより脳症等の発生の危険性が高いのでしょうか?
A8 9月30日現在、34例の脳症が報告されています。今の時期にこれだけの報告があるのは異例ですが、夏にも流行していましたから、不思議ではありません。ただ、冬にかけて更に大流行になれば、脳症患者が今以上のペースで増えることは確実です。
Q9 脳症の可能性があるのはどのような場合ですか?
A9 脳症の可能性あるのは次のような場合です。
①意識障害…うとうとと眠ったような状態で、呼びかけや痛みの刺激に対して反応が乏しい
②異常行動…次のような症状が連続して、または断続的に約1時間以上続くか、痙攣をともなう
 ・幻視・幻覚・自分の手を咬む
 ・意味不明なことば・ろれつが回らない
 ・おびえ・恐怖の表情や訴え
 ・急に怒り出す・泣き出す・歌いだす
③けいれんする
 ・右半身、又は左半身だけ
 ・15分以上止まらない
 ・繰り返し起きる
 ・止まったのに意識がしっかりと戻らない
 ・異常行動を伴う

一方、脳症の可能性が低いのは次のような場合です。
①意識障害なし
②異常行動・・・症状があっても短時間で終わり、けいれんをともなわない
③けいれんする場合でも
 ・左右対称
 ・15分以内
 ・1回だけ
 ・意識が回復
 ・異常行動なし
Q10 新型インフルエンザで脳症に変化がみられますか?
A10 新型の流行による脳症では、従来の季節型より年長児に多くみられるのが特徴です。現時点では7歳が最も多くなっていますので、年長だからと気を緩めるわけにはいきません。
 また10年前と比較して死亡率が30%から9%程度にまで改善してきましたが、後遺症を残すのは25%で変わっていません。
Q11 脳症の他に重症化する状況について教えてください。
A11 肺炎、心筋炎、呼吸不全などがあります。  
 肺炎には①ウイルス性肺炎(インフルエンザウイルスによる)と②細菌性肺炎(肺炎球菌など)があります。鑑別は困難です。春先にはウイルス性肺炎が多いと報告されていましたが、最近では細菌性肺炎も増え、死亡例の3割に細菌感染が関与しています。
 肺炎の他に心筋炎から心不全をきたす例や、呼吸不全の著明なものがあげられます。
Q12 今後、冬にむけて予想される毒性の変化やウイルスの変異等について教えてください。
A12 現在までのところでは特にウイルスが重篤なものに変わったという証拠はありません。ウイルスは安定して変化が少ないといわれていますが、もともとインフルエンザウイルスは少しずつ変化していくのが特徴ですから、このままの状態が持続するかどうかは予測ができません。
Q13 インフルエンザと風邪の違いは?
A13        【インフルエンザ】  <風邪> 
感染経路…【せき、くしゃみ】  <接触>
初発症状…【寒気・頭痛】    <鼻汁・鼻閉>
悪   寒…【強い】        <軽い>
発   熱…【38~40℃、4~5日】 <軽い~なし>
筋 肉 痛…【強い】         <なし>
倦 怠 感…【強い】         <軽い>
鼻炎症状…【後で出てくる】   <初めから出る>
粘膜充血…【多い】        <少ない>
        【伝染病】        <->
 
 症状だけみていると軽いインフルエンザと重い風邪との区別は困難です。インフルエンザは流行の無い時期や周りに患者さんがいない場合には、検査をしないと診断ができません。もっとも違う点は集団感染していく伝染病であるということです。
Q14 今年のインフルエンザワクチンの接種はどうしたらよいのでしょうか?
A14 昨年まで毎年流行してきたAソ連型、A香港型、B型の3種類入ったワクチンを新型と区別するために季節性(型)のワクチンといいます。新型は今年の春から流行し始めたので、製造の開始が遅れてやっと10月の下旬ごろから順次市場に出てきます。
また国産ワクチンだけでは需要に追い付かないため、海外からの輸入で不足を補おうとしています。輸入品が市場にでてくるのは早くても12月の半ばといわれますので、どうしても新型は季節型の後で接種することになりそうです。
 新型に関しては今年の春からの流行でかかった人以外には全く免疫がありませんから、2回接種が基本です。ただ、輸入品は免疫増強剤を入れていますので、国産より効果が強いといわれます。そのために季節型と同様な接種方法でも効果があるようです。
 小学生までは季節型2回と新型2回の4回接種が基本ですが、中学生以上になれば季節型1回と国産の新型2回、または季節型1回と輸入品の新型1回になるかもしれません。ワクチンの供給状況とあるいは経済的な負担を考えると、不十分ながら新型は1回で済ませる選択もあろうかと思います。
Q15 輸入ワクチンは副作用が強いですか?
A15 日本人はワクチン接種後の腫れや発熱などをとても気にします。接種部位の腫れは0.5cm以上を腫れとしますが、海外では2cm以上で腫れと認めます。ある程度腫れたり熱が出たりするのはあたり前と考える海外と日本では同じ評価法ではありませんから、腫れが何%といっても比較はできませんね。免疫増強剤アジュバンドが輸入品では使われていますから、それによる腫れや熱などは、国産品よりやや多いと言われます。効果が少なくても副反応がないワクチンを選ぶか、副反応はある程度目をつむって効果が強いのを選ぶか、その選択は人それぞれになります。どの程度の差があるのかがまだ分かりませんので、詳細なデータが出てから判断することになります。
Q16 喘息児の新型インフルエンザ対策はどうしたらよいのでしょう?
A16 喘息発作がありしかもインフルエンザにかかると、高熱と呼吸困難のダブルパンチになります。普段から喘息への予防をしっかりとしておけば、たとえインフルエンザにかかっても、インフルエンザだけの対応で済みます。もし発作を起こしてしまったら、できるだけ早急に発作を鎮静化し、インフルエンザの治療も早期に開始しましょう。
インフルエンザの治療ではタミフルかリレンザを早めに使用します。
 ただ、発作のため吸入が困難であればタミフルを使用します。またリレンザの場合、吸入により発作を誘発することもまれにあります。重症の卵成分に対してのアレルギーがある場合はタミフルを使用します。

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