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この冬に向けてのインフルエンザワクチン 2010年10月
昨年は新型インフルエンザの流行が早期からあり、ワクチンの製造が追いつかない状況でした。必要な時には品薄で、しかも国が任意接種であるにも関わらず、優先順位を決めたり価格まで統制したりしました。地域により実情が全く異なるのに全国一律の規格を設けたりして現場は混乱しました。ワクチンが潤沢に流通し始めた段階で、流行はピークを越し、一気にワクチンへの関心が薄れ、返品のきかない在庫にどの医療機関も抱え込むことになりました。
それにくらべ、今年はA香港型、新型、B型の3種類が同じ1本のワクチンに入っており、小学生までは2回、中学生からは1回の注射で済みます。
製造量も需要を超えて確保できる見込みでありワクチン騒動は起こらないはずです。
インフルエンザワクチンは冬の季節を通して健康面での危機管理の一つです。接種すれば100%かからないほどの効果はありませんが、予防の手段でワクチンほどの効果が期待できるものもありません。
小児科医や内科医はインフルエンザの患者さんを流行の時期には毎日のように診察しますから、一足先に免疫ができます。私自身、開業してから20数年間インフルエンザにかかったという記憶はありません。でも睡眠不足や疲労が重なるときは、何時かかるかはわかりません。
医師がインフルエンザで寝込んだりすれば、理由はともあれ、不養生と言われかねません。自分が寝込まないように、かからない予定ではあるものの毎年接種をしております。 車の安全運転を心掛ける、その上、シートベルトをするというのと似ていますが。
インフルエンザはごく軽いものから死亡するまで、ピンからキリまであります。油断しない、侮らない、謙虚に予防策を取ることをお勧めします。
当院でのワクチンは10月19日より12月25日までの期間を予定しています。